The Cyans

  • She – Elvis Costello

    彼女は僕が忘れられない顔なのかもしれない
    喜びの名残か後悔の影か
    彼女は僕の宝物かもしれないし
    支払うべき代償かもしれない

    彼女は夏が口ずさむ歌かもしれないし
    秋がもたらす冷ややかさかもしれない
    それは百通りの姿かもしれない
    一日という時の流れのなかで

    彼女は美女かもしれないし野獣かもしれない
    飢えかもしれないし饗宴かもしれない
    彼女は毎日を天国にも地獄にも変える
    そんな存在なのかもしれない

    彼女は僕の夢を映す鏡なのかもしれない
    小さな川の水面に輝く笑顔
    見た目とはまた違うかもしれない
    その殻の奥に隠れた本当の彼女は

    彼女は皆の前では幸せそうにしている
    けれどその瞳は時に秘密めいて時に誇り高く
    誰も流れる涙を見ることは許されない

    彼女はそう長くはもたない愛なのかもしれない
    過去の影から僕のもとにやってくるかもしれない
    その愛を死ぬ日まで僕は忘れない

    彼女は僕の生きる理由なのかもしれない
    彼女が存在する それゆえに僕は生きている
    僕が大切にしたい存在
    波乱に満ちた年月を経ても

    そして僕 彼女の笑顔も涙も受け止めていきたい
    そのすべてを僕の記憶の箱にしまいこみたい
    彼女が行くところに僕もいかなくちゃ
    だって僕の人生の意味は……

    彼女そのものなのだから